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築60年〜70年以上の古民家や建造物から取り出された木材を「古材」と呼びます。
さまざまな環境で長年使われてきたことによる味わいや風合いが刻まれており、空間に深みと物語性を与えてくれる木材です。
この記事では、今の建築現場で古材が選ばれる理由や設計に取り入れるメリット、注意点などを解説します。
古材という選択肢が建築現場でどう役立つか、ぜひ最後までご覧ください。
古材を設計に取り入れる5つのメリット
古材を設計に取り入れる5つのメリットを解説します。
古材ならではの空間演出力と風合い
古材が注目される理由のひとつは、新材にはない風合いと存在感です。
長年使い込まれた木肌の色味、手加工の跡、節や傷が持つ味わいは人工の加工では再現できません。
これまで使い込まれてきた歴史的な背景を感じる唯一無二の空間演出ができるため、店舗やホテル、飲食店など雰囲気づくりが重要な場所での利用もおすすめです。
SDGs・環境配慮にマッチするサスティナブルな素材
新材と比較して、古材は伐採・輸送といった工程が不要なため、二酸化炭素排出量の削減や廃棄物削減にも貢献します。
大手ゼネコンをはじめ、多くの建築企業などでもサスティナブル素材を活用する流れが強まっており、古材はその潮流に乗るのに適した素材といえるでしょう。
森林保全の観点から見ても、既存の資源を活かす古材の再利用はすでにサスティナブル建築に欠かせない選択肢の一つです。
建築基準法に対応した不燃古材の登場
古材製品のなかには、国土交通省の認定を受けた不燃処理を施した「不燃古材」も存在 します。
不燃古材を利用すれば、建築基準法で防火材料の使用が義務付けられている飲食店やホテル、カフェや百貨店などでも古材による演出が可能です。
オリジナリティがあり差別化しやすい
設計や施工において、他社や他店との差別化は非常に重要です。
古材は一つとして同じものがないため、空間に独自性を持たせるのに非常に適しています。
特に「こだわりの空間をつくりたい」「ブランディングと連動した内装がしたい」という施主にとって古材は大きな武器になります。
シックハウス症候群の心配が少ない
無垢材である古材は、接着剤や防腐剤などを使用していない、もしくは塗料から発生するホルムアルデヒドといった化学物質が発生しない素材です。
ゆえに、室内の空気汚染によって発症するシックハウス症候群の不安を減らすことができます。
健康面への影響を抑える素材としても古材は注目されているのです。
古材建築の施工事例紹介(住宅/商業空間)
古材日和の古材を活用した施工事例を紹介します。
【北海道】BIRD WATCHING
北海道札幌市のビストロ「BIRD WATCHING」様では、古材日和の商品を店内のあらゆる場所でご利用いただきました。
壁や天井、テーブルなど、お客様の目に入りやすい場所を古材で施工することで、優しい雰囲気を演出しつつ大人の秘密基地のような空間作りに成功しています。
- 使用場所: 床・フローリング , 壁・天井 , 天板・カウンター , その他
- 北海道札幌市中央区南4条西5丁目5-5
- ウェブサイト
古材板(商品名:USボードブラウン)や、古材足場板(商品名:ユーズドプレーン)など、荒々しさが魅力の古材を使うことでお店としての存在感も強まっています。
特に古材足場板はサイズが均一なことから、施工でも使いやすいのが特徴です。
【千葉県】無印良品 津田沼ビート店
千葉県の「無印良品 津田沼ビート店」様でも古材日和の古材を活用いただいています。
古材板(商品名:USボード グレー)(商品名:MOQGs BEAM)などを組み合わせて使うことで、オーガニックで生活に寄り添うような雰囲気を演出しています。
- 使用場所: 壁・天井 , ドア・什器
- 〒274-0825 千葉県船橋市前原西2-19-1 津田沼ビート1F
- ウェブサイト
設計者・施工者が押さえるべき古材の注意点
設計者や施工者が押さえておきたい古材の注意点を2つ解説します。
同じ古材は揃いにくい
古材は一点物のため、数量や寸法を揃えたい場合には注意が必要です。
たとえば、壁や天井を同じデザインで揃えたいと思っても、それぞれが異なる表情を持つ古材を採用するとイメージ通りの演出はできないかもしれません。
ワイルドかつオリジナリティのある演出ができるのが古材の魅力なので、古材を使いつつ統一感を出したい場合は実物やサンプルを確認して組み合わせていく必要があります。
仕入れルートと品質確認の重要性
古材はすでに築60年〜70年以上近く利用されている素材です。
見た目の風合いは良くても、内部の腐食や虫害などのリスクもゼロとはいえません。
そのため、信頼できる業者から、適切に保管・処理された古材を選ぶことが非常に重要です。
施工トラブルを防ぐためにも、納品実績が豊富な業者を選ぶのがおすすめです。
古材日和の強みと安心要素
全国6ヶ所でショールームを展開する古材専門店「古材日和」の強みを解説します。
豊富な在庫による短納期体制
古材日和は全国6拠点で在庫を持ち、グループ全体で古材の調達・加工・納品体制を整えています。
即納対応や急な納期変更にも柔軟に対応できるのが、大手設計事務所・工務店から選ばれている理由です。
国内外の古材を取り扱っているので、施主が気に入る古材探しにうってつけといえます。
ショールームでの現物確認とオンライン相談対応
「写真だけでは決められない」という声に応え、全国6か所にショールームを展開しているのも強みです。
実際に見て、触って、選べる体験ができるので、古材の利用経験がない方でも満足行くまでじっくり選択できます。
遠方の方にはオンライン相談やサンプル送付も行っており、提案の質を高めるサポート体制を整えているのでお気軽にお問い合わせください。
【ショールーム設置場所】
香川・東京・福岡・静岡・秋田・滋賀
古材の提案は「古材日和」にお任せ!
古材は、素材としての魅力だけでなく、設計提案の幅を広げ、空間の価値そのものを引き上げる力を持っています。
古材日和では、素材選定から納品まで、設計・施工のパートナーとして安心のサポートを提供しています。
まずは資料請求・サンプル取り寄せ・ご相談など、お気軽にお問い合わせください。
お問い合わせは、お問い合わせフォーム・公式LINE
または下記まで
国内統括・グループ本部
塚田木材株式会社
〒 762-0046 香川県坂出市富士見町1丁目2-19
営業時間:
平日8:00~17:00、土8:00~12:00
定休日:
土(午後)、日祝日
- 0877-35-8177 (古材担当まで)
- 0877-46-5205
- toiawase@kozaibiyori.com